ラーメンコラム(徒然に…)



●この「佐野らーめんマップ」について

このホームページを立ち上げた理由の一つに「情報の過多」が大きな理由となりました。
様々なプラットフォームが乱立し、一つの情報を探したい…のに、そのページにたどり着くまで何ページものページを行き来するような状態になってしまう。
時間のある、ゆっくりとしたHP閲覧ならまだしも、車で店舗を探す時などは車を路肩に寄せるか、また後続車を配慮せずノロノロと走りながらネットで情報を探す…なんてことも。
おまけに佐野ラーメンの繁盛店は軒並み並んでおり「ああ、だめでしょこりゃ…他のラーメン店は…」ということになる。非常に準備の良い方々は行く前にちゃんと何店舗かプロットしてブックマークに放り込む…なんてことをしていると思いますが、ご経験がある方も多いかとは思います…調べたい情報が奥〜くの方にあることが。
とあるランキングサイトなど検索し、たどり着いても営業時間さえ表示されない…。

そんなこんなでこのサイトを立ち上げようと考えました。

さて。
私の持っているモバイル端末は「iPhone 6 Plus」です。1世代前の大きい画面のほう。
この端末で使いやすい…というのもHP作成の理由の一つです。
この端末で見やすく使いやすい…HPで、情報が集約されていること。
使用するシュチュエーションは、自動車や徒歩などで、迷わずすっと店舗に入れること…です。
ナビ情報はある程度は教えてくれますが、ナビ終了後走っている最中看板等を見つけて入るまで、たぶん数秒。
この数秒に安全に駐車場に入る確認をして全く見たこともない駐車場に入る…という「賭け」をしなくちゃいけない。
これはすごく大変。だからノロノロしたりヨタヨタしたりしちゃう…事故が起きる可能性だって高いし、渋滞の原因にもなります。
このような事を、如何に少なくできるか…というのもコンテンツに持たせたかった。
そして、デザイン性もなし!うふふ。

そんなコンテンツの内容は…

・時間軸を基準にし店舗を明示したビジュアルマップを、何よりも、何よりも一番先に表示すること!
(この時間軸は佐野に来るキッカケの「佐野アウトレット」と「北関東自動車道 佐野田沼IC」の2つです)
・ラーメンの写真は、食べる時の距離で!
・ナビでは表示してくれない近々のマップを!
・店舗の写真!
・到着まで30秒ほどの動画!…人は一度見た景色はそうそう忘れない、事前か誰かに見てもらえばスムーズに到着!
・駐車場の概要図!…これだけでも迷うことは少なくなる
・基本情報!…ナビに打ち込むための住所や営業時間・定休日などと、ホームページがあればそのリンクも。
・混雑状況!…席数が書いてあるのである程度回転率がわかる。そして住民としての混雑状況も。
・基本インプレッション!…佐野らーめんなので、基本「ラーメン」のインプレッションです。
・その他のメニュー/おすすめ…数年通い飽きないものを、オススメしています。

こんな内容であれば、迷わず安全に、おいしい佐野らーめんを食べて頂けるかな…なんて、作っています。

Googleでみると「このサイトはモバイルフレンドリーではありません」なんて書かれているけどね。


城山公園の夜桜

2018年4月4日・記

●佐野らーめんの現状…について

昨年末から、先週に至るまで青竹踏みの元祖「宝来軒」が休業していた。
よく通っていた店だから、どうしたんだろう…と心配していたが、先週末久しぶりに暖簾がかかっていて一安心。
風の便りに聞いたところによると…ご家族の看病で店を開けなかった…という事らしい。

中小企業の後継者問題…というドキュメント番組が組まれるほど、問題が表面化してきている。
戦後の好景気をバックに起業し今に至る…という流れだと、現社長は60代後半から70代になるだろうか?
佐野らーめんのレジェンド達も、多分この年代。
…ご老人が暑い真夏に煮えたぎる鍋の前で、汗びっしょりかきながら麺を捌いている…なんて光景を目にすると、
「大丈夫なのかな…」という心配が普通に湧いてくる。
後継なさる方…と思われる人が厨房で働いていると一安心だが、そうでない場合は心配だ。

誠に勝手ながら、うまいラーメンが食べられなくなるのは本当に悔しい。
僕も数十年にわたり麺を打ちスープを炊き、見よう見まねでラーメンを作って家族で食べたりするが、
遠く及ばない…。悔しいが。
だから余計に悔しい…。

佐野らーめんの超有名店「とかの」も、ご主人のご高齢で店を閉めたのが2014年末。
…ここのラーメンはうまかった!人気店なので地元の人もたま〜にしか入れないほど。
麺は細くしなやかに縮れコシは強く、スープはほっこりと旨味がしみる…。
なんだか、ポッカリ心に穴が空いた…ような気分が、閉店した店舗を見るたびに湧いてきて閉口したものでした。

佐野らーめんは、戦後青竹で麺を打つ…方法が伝わり小麦の産地というのもあり、
評判が評判を生み、今に至っている。
その評判にあやかり佐野では新規のラーメン店が多く開店している。
中にはレジェンドから教えを請い弟子になり、暖簾分けして開店している「ネオ佐野ラー」も多い。

時代を背負いながら味を変えず、守るものを信じ続けて繁盛しているレジェンド店。

レジェンドの背を見ながら、時代にあった佐野らーめんを探求し毎日寸胴と向き合う…
レジェンド達が、そうであったように。

なんだろう…職業柄中小製造企業の方々の話を伺う事が多く、この土地で頑張って起業し経営した苦労は、
このような工業的な部分でしか知らなかったが、
そうだよね…ラーメンもいわゆる製造業で、後継者や経営に関し同じような問題を抱えている…。
感覚に頼る事が多い、感性の仕事…の後継者選びは、製造業などよりはるかに難しい問題かも。

無くなってしまう…のでしょう、人が居なくなるように。
でも…無くなって欲しくないなぁ〜。

…頑張って食べに行こう!

 

 

2018年4月6日・記

●「佐野らーめんマップ」では、使わないコトバ。(出来るだけ…ね)

よく街中で「絶対うまい!」とかいう看板を見ると、あ〜 ………なんて思っちゃう。
「うまい!」って、誰が?誰がうまい!って思って看板作って道行く人に知らせようと思ったの?
「絶対」ってなに?そんなものあるの?あるんだったら教えて!…って思っちゃう。
僕は真面目なんだかバカなんだか…ね。

だから、このサイトでは結果的に騙すような極端に「煽る」単語は使いません。

例えば…
「元祖!」とか「絶対うまい!」とか「最強!」とか「伝授された!」とか「情熱!とか「星いくつ」とか…
書き出すときりがない。

「星が3,5以上は◯◯」という基準作りも、マーケティングの一環でしかない…でしょう。
不特定多数の志向を並べてどうするのだろう?物のない戦後20年代じゃあるまいし…なんて思っちゃう。
マス(大衆)からパーソナル(個人)へ
マスメディアからソーシャルメディアへ 動いている現在、みんなが美味しいものが、自分にも…って
思う?から、こんな基準を作るんだろうか?
たぶん「足を向けさせる」ことだったり「キッカケ」をつくる大切な基準なんだろう。
でも。それを勝手に誰かが判断しそれを大々的に公表する…それも商売で。

そうカタイ事言うなって!

持ちつ持たれつ…だろ!

確かに。マーケットって、そんな感じで出来てる。
流通なんかに関わっているとガツンガツン感じます。

でもね、ここではそれは、しません。
僕が嫌だから。誰かに命令ぶった脅迫まがいの表現は極力控えて、
見て読んで下さる方々に判断は任せたい。

だってそんな言葉使ったら、旨いラーメン作ってくれる方々に申し訳ない…とも。

出来るだけナチュラルな言葉で……。

でも、これも曲者。

とある雑誌を創刊したときライターさんにお願いした事は「自分を出して」。
当たり障りのない文章を書く事に慣れてしまっているライターさんには、結構難しかったらしく
何度かリライトをお願いした。

当たり障りのない言葉 = マス(大衆)に向けての文章

個人の味が出ている文章 = 友達に話すようなパーソナルな文章…をお願いした。

…それに当たり障りのない文章は「心に全く残らない」。す〜っと抜けちゃう。
これじゃ、スポンサーのあるメディアには最悪。ある意味苦肉の策。
まあ、紙面の性格にもよりますが。

「小説じゃね〜んだから、個性なんていらねーんだよ!」…若い頃良く怒られたな。

 

それから僕は「絶対うまい」という店には入りません。
美味かった試しがないんで…。

 

 

ほら、こんなに…。

 

 

 

2018年4月11日・記

●手打ち麺(青竹)は伸びない?…。

佐野ラーメンを食べていて、ふと気がつくことがある…。

佐野には日本一ラーメン店がある(人口当たり)のは、ご存知でしょうか。
僕の行くラーメン屋さんはほとんど佐野ラーメン…なのですが、ちょっと飽きる…こともある。
その時にふらっと行くのが某チェーン店のラーメン屋さん。
そこの麺は、いわゆるプロダクト麺で多くのかんすいが含まれていて独特の食感がある。
この食感も捨てがたく、また味の濃い味噌ラーメンが食べたい時に行くことが多い。

しかし、だ。
旨いのだが、食べていてしばらく時間が経ってくると、どうしても麺が「伸びる」状態になる。
とたんにコシが無くなりポクポクした食感になる…うん、伸びてる…と感じる。
そして、一気に全体の風味が落ちる…。
麺の食感はこんなにも風味に影響しちゃうんだ…。

僕の一番下の娘は障害を持っていて、少々食べるのが遅い。そして残すのは店に申し訳ないので
そのあと私が完食するのだが、伸びきった麺はなんとも………。

そんなこんなで、気がついたのだが、
佐野ラーメンは、伸びない?いえ、伸びます(笑
でも、少々時間が経ち麺が伸びても旨い…のだ。
なんだろう…手作り手打ちだからこそ、こうなるのか?
伸びても「それなり」の旨さがある。
この、それなりの旨さ…の理由がわからない。
もちろん例外もありますが…。
スープを吸う…のはお互い変わらないし、素材も大して変わらないだろう。
例えば…
小麦粉を水で溶いたお好み焼き。美味しいよね。
同じく小麦粉を多めの水で溶き焼いたもんじゃ焼き。これも旨い。
素材は同じ小麦粉…違うのは混ぜる水の量。
水の量がかなり違うのに、互いに粉の旨さがある。
なのに…???

工業的に大量に作るとどうしても質が均一になりすぎて、このような状態になるのか?

…いや、家にある製麺機で作った麺は、どちらかというと佐野ラーメンの麺に近い。

何が違うんだ?

う〜ん。

それだけ麺は生き物…ってことか。

機械が作った生き物か

人間が愛情こめて作った生き物…の、

どちらが旨いか…っていう差か?

コスト重視の大量生産する工業製品の麺は、長期保存にも耐えられる何かが入っていて、
それが原因なのだろうか。かんすいの質?

 

しかし、佐野ラーメンの青竹打ちは、うまい。
小麦の質もあるのだろう。

時間の変化により、麺が変わっていく面旨い…のも楽しめるラーメン。

そして、数分走れば、違う打ち方、違う切り方、違う味のラーメンが楽しめる佐野。
出汁が違えば、麺も違う。
麺とスープや具材をコーディネートする店主各々の個性が違う。
戦前から営業する佐野ラーメン店や、ネオ系のラーメン店も…。
まとめ方が上手いな〜とか、おっ!こう来たか!…なんて、楽しいんです。
胃袋が何個あっても足りない。
この佐野らーめんマップ…を見てもらえばわかると思いますが、
食べ比べにおいて、こんな理想的な場所はない…と思う…。
まあ、僕は佐野に住んでいるからね。

都内のラーメン激戦区…と言われたところにも行ったけど、一回に2店ハシゴで精一杯。
それも結構キツかったりする…佐野ラーメンに比べて結構味が濃いからね。

…でも、店により違うとは思うけど、
青竹踏み手打ち麺は、1日一人で80人前を打つのが…限界という話を聞いた。
なんだか、これを聞くと一層食べたくなる…のが人の性。
その限界の80人…に入りたい…という気分にもなる。

 

食べたくなりましたか?

 

 

お口に合いますよーに。

 

 

・叶屋さん作

 

2018年4月14日・記

 

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